放射線科

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宗像医師会病院
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胃カメラや大腸カメラを使って、胃がん、大腸がん、大腸ポリープなどを発見し、治療をおこなっています。早期に発見された胃がんや大腸がんに対しては内視鏡を使って治療します。これは内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)と言われ、当院では積極的に取り組んでいます。当科の医師は九州大学病院や九州がんセンターで研鑽を積んでおり、それらの病院と同様の内視鏡診療をおこなっています。胃がんや大腸がんであっても、早期に見つかり内視鏡によって完全に取り除くことができればがんは完治したと言え、治療前と変わらない生活を送ることができます。



放射線科は画像診断科とも呼ばれ、高度先進医療には不可欠な存在ですが、当院では平成3年(開院5年目)から常勤の放射線科専門医を採用し、現在では3名の放射線学会診断専門医がCT、MRI、血管造影などをおこなっています。


また、消化器内視鏡学会指導医1名、専門医1名が勤務しており、上部消化管内視鏡検査・下部消化管内視鏡検査や、早期胃がん・大腸腫瘍に対する内視鏡治療の他、内視鏡的止血術や異物摘出術、ステント留置なども行っています。


例年の検査件数は、CT:5000件ほど、MRI:1500件ほど、上部内視鏡:2600件ほど、下部内視鏡:1400件ほど、胃X線検査4800件ほど(検診含む)、大腸X線検査100件ほど実施しています。
また、胃がん、大腸がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術は年間30~50件、大腸ポリープに対する粘膜切除術やポリープ切除術250-300件ほど実施しています。


医師会病院という性格上、開業医の先生からの検査依頼が多く、正確で分かり易いレポートを速やかに発送すること、検査待ちが1週間以上にならないように配慮しています。CTは平成30年3月にキャノン社製80列のMDCTに更新されました。冠動脈CTやCT Colonographyなどを含めて、精密検査やスクリーング検査を行っています。


MRIは、ディヒュージョン画像は、頭部のみならず、体部にも適応できます。頚椎、腰椎、骨盤部、肩関節などの整形外科領域や、頭部(MRI/MRA)の他、乳腺の精密検査や、肝・胆・膵の精密検査、下肢のMRAなどを行っています。


カンファレンスは内視鏡カンファレンスを毎週水曜日午前8時から医局で行っています。消化管術後カンファレンスを毎月、宗像画像フォーラムを4ヶ月ごとに行っており、院外からも多数参加して頂いています。


胃がんや大腸腫瘍の治療について

その状態に応じて、様々な治療が行われます。
当院においては、下記の如く、それぞれ専門医が治療を担当し、ほぼ全ての状態に対して最先端の治療を提供することが可能となっています。
この中で、内視鏡治療は放射線科医が主体となって行っています。


(1)内視鏡的治療 放射線科
(2)外科的切除術
(開腹手術や腹腔鏡補助下手術)
外科
(3)抗がん剤治療 外科・内科
(4)緩和ケア 内科

内視鏡的治療について

胃がんや大腸腫瘍に対する内視鏡的切除方法としては、以下のものがあります。

  • 内視鏡的粘膜切除術(EMR)
  • 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

これらの治療方法から、病変(胃がんや腫瘍)の状態に応じて、最も適切と考えられるものが選択されます。

従来から、早期胃がんや大腸腫瘍を切除する際には、患者さんの負担を小さくするための低侵襲性治療として内視鏡的粘膜切除術(EMR)と言われる内視鏡的手術が行われてきました。胃がんや腫瘍は、「取り残し」があれば「再発」する危険性があるため、一回の切除で全部を切り取る「一括切除」が基本です。しかしながら、内視鏡的粘膜切除術(EMR)は、「一括切除」可能な病変の大きさは2cm程度までであり、また、手技的な限界もあることから、病変の大きさ、存在する場所や形によっては、「分割切除」になり、「取り残し」を生ずることが懸念されていました。これに対して、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は、基本的に病変の大きさに関係なく、「一括切除」が可能な新しい治療方法です。

ただし、病変の完全切除が可能な反面、内視鏡的粘膜切除術(EMR)と比べて出血や穿孔などの合併症の頻度が高く、熟練した医師による実施が必要とされています。