これまで当健診センターでも、人間ドックのオプションとして頭部MRI検査を実施しておりましたが、2019年度の脳ドックのガイドラインからは認知機能検査が推奨されていることをうけ、認知機能に関連する検査を2021年4月より開始することとしました。
MCIスクリーニング検査(あたまの健康チェック®)とVSRAD(ブイエスラド)検査です。
◆ MCIスクリーニング検査(あたまの健康チェック®) | ・・・・・ | 23,650円 |
◆ VSRAD(ブイエスラド)検査 | ・・・・・ | 26,950円 |
MCIスクリーニング検査(あたまの健康チェック®)
MCI(軽度認知障害)=加齢や様々なリスク要因の影響で認知機能が低下した状態の傾向の有無を評価する為の検査です。
ADAS-Cog(アルツハイマー病評価尺度)の記憶課題をもとに開発された、対話式の認知機能検査で、従来、定量評価の難しかった若年層(30歳以上)、健常~MCI領域の定量的な評価が可能です。
MCIは認知症に移行しやすいハイリスク群といわれる一方、生活習慣病などのリスク要因の管理・治療や生活習慣の改善などによる認知症への進行の予防効果も期待されています。
MCIスクリーニング検査による認知機能の状態把握を入口として、認知症の予防や早期発見、病院受診のきっかけとなることが期待されます。
VSRAD(ブイエスラド)検査
頭部MRI検査で撮影した脳の画像情報をもとに、海馬傍回周辺(海馬、扁桃、嗅内野)の萎縮の程度を解析する検査です。
海馬傍回周辺の萎縮はアルツハイマー型認知症で最も早期に認められるとされていますが、この領域は小さく目視による萎縮の程度の判断は難しいため、画像解析により萎縮度の評価を行います。
脳の萎縮=アルツハイマー型認知症という確定診断を行うものでありません。
あくまで萎縮の程度から、認知症の可能性の評価を手助けするための検査ですので、そのほかの認知機能検査と組み合わせて行うことが必要です。
また、50歳以上の方が対象とされています。
受けることができる年齢と検査の種類
年齢 | 検査の種類 |
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30歳以上の方 | 頭部MRI+MCIスクリーニング検査 ※ 頭部MRI検査のオプションとなります |
50歳以上の方 | 頭部MRI+MCIスクリーニング検査+VSRAD検査 ※ 頭部MRI検査のオプションとなります |